先斗(ぽんと)(ちょう) 

さざめきの(ひと)(はな)やぎて過ぎけるを

  花街(はなまち)夜半(やはん)のいま二時をうつ    桂静子 

祇園と並び艶を競うのが先斗町、加茂川西岸の三条から四条までの、

狭い町筋の両側である。

ここは江戸時代は、自然発生的な岡場所であったらしい。

祇園よりアットホームな遊び場である。夏の床が楽しめる。

艶のある街にふさわしい名前。
 

               岫雲斎