資本主義の終焉
私は、特に冷戦終結後は特に、そして近年再び、経済学は機能しておらないと思っている。
そして、学者ではないが、資本主義は限界に到達しておるのではないかと思料するに至っていた。
別の表現をすれば、「成長主義の限界」でありましょうか。資本主義に必要なフロンティアが無いからだと屡々ここで申し上げた通りであります。
更に、人類史的に申せば、人類は、もはや、成長経済を希求してはならぬ時代が到来しているのであろうと。
地球の環境問題は、限界に到達しているからであります。
この十年以内に北極の氷が完全に融解してしまう。
それの齎す地球環境の大変化は既に始まっているのである。
地球規模の資源の枯渇であり危機であります。
特に、爆食的に資源を漁る中国の台頭に端を発しております。
経済成長の頭打ち、資本主義の終焉、そして現在のマイナス金利は、その引き金ではないかと言う学者がいます。
資本主義の終わりを説く学者も存在している。
アメリカのピケティの21世紀の資本論は、格差拡大は資本主義の宿命、これは正しい。
リベラルで反自民党の、左翼学者と言われている水野和夫という法政大学教授は、「世界的金利ゼロで、これが資本主義の終わりの契機」という。しかし、その先は、どうなるか分からぬとも言う。
人類の未知の分野に入りつつあるのかもしれない、混沌とした時代であろう事は確かである。
水野氏は、米国、新興国、日本、ヨーロッパという順序で、どれほど資本主義のもたらす矛盾が蓄積しているか、資本主義そのものの終焉の一歩手前まで蓄積しているとも言う。
資本主義とは何か、資本主義の本質は、「中心、周辺」と分類する。
富やマネーを周辺から集めて中心に集中させることだと。
先進国の15パーセントの人々がその利益を享受してきた。歴史を回顧すれば確かに、利益享受の限定定員は15パーセント前後であったと言う。全ての人々を豊かにはしておらないという。
現代世界を俯瞰すれば、もう世界には「周辺」すなわち、フロンティアが無いと言える。
地理的、物理的なフロンティアが残されておらない。
資本主義にはそれが不可欠なのであります。
水野氏は言うのです。
資本主義のハードランディング・シナリオが登場していると。
水野氏は。
1.
中国の過剰バブルが世界を揺るがす。バブルは崩壊すると。
2.
中国は世界最高の外貨準備を誇るが、そのアメリカ国債を売る。
3.
これがドルの終焉を招く可能性があり世界はハードランディングすると。
勿論、水野氏はG20が連帯して、巨大企業に対抗しなくてはならぬという。
水野氏は資本主義が終焉した後、どのような経済社会となるのかは「私にはわかりません」という。
これに対して若い人のコメントをご紹介する。