天災は怨みを残さずに人間を鍛えなおす

――大地震と日本人――

巨大地震が起きました、間違いなく、これから、東海・南海地震へと連動して参りましょう。

 

今回の地震は、中央構造線上の断層上であります。

長野県のホッサマグナ列島東西構造線までつながります。

この中央構造線の北側は太古は大陸、南側はフィリピンプレートにより押し寄せられたもの、

そして、東西は、フォッサマグナ、新潟県から北アルプスを分断し富士山南へと分断されている日本列島。

どうやら千年に一度の天災到来季節のようであります。

安岡正篤先生がよく言われていた言葉、

 

戦争をすれば、人間は「怨みを残す」、だが、「大自然による天災は怨みを残さずに人間を鍛えなおす」と。

 

これは「歴史的名言」でありましょうね。

こうして、飽食・爛熟な時代の人間も、鍛えなおされ「精神が引き締まる」のであります。

 

江戸時代、あの爛熟し頽廃した元禄時代の日本人が、

江戸末期、明治から昭和と、武家の妻と申すように、しっかりした女性をはじめ、大衆も精神が引き締まり、爛熟の時代も終わっている。

如何なる過程を経て、引き締まったのか、興味があり過去に調べたことがありました。

今回も少しも調べ直して見ました、

飽食・爛熟の元禄時代以降のことです、

元禄文化は 1688年に始まる、井原西鶴の「好色一代女」「浮世草子」、五代将軍綱吉の犬公方、相当に爛熟の時世でした。

処が、1703年に 関東大地震 江戸大火 

   1707年  富士山噴火 宝永山できる

1732年                            享保の大飢饉

1749年                           武士の窮乏、百姓一揆続発

江戸末期 1855年  安政の大地震

1866年                            諸国凶作  全国に農民一揆

  人間、締まってきていますね。

処が、

敗戦後70年間、巨大災害は「稀な空白期間」と見ててよいのです。

 

東北大地震以降、日本は、間違いなく、大地殻変動の時代に突入していると思われる。

 

精神収斂の時代に入りつつある。

歴史は、将に繰り返す。

 

大自然の前には、一切の存在は、すべて平等。

特別の人に特別の救いとか加護は有り得ないのが大自然であります。

 

現在の日本、まさにローマ帝国滅亡の象徴的言葉のパンとサーカス、飽食と娯楽三昧の日本であります。

さて、どう推移しますか、

如何なる時代に遭遇しましても、

自分が精神をしっかりするしかないのが本来の人間の姿、だからお釈迦さまもそういわれたのであります。

この徳永教理・哲学を聞きたい方は個人的にお話しします。

    平成28年5月2

 

     鳥取木鶏会 代表 徳永圀典