5月2日 滞らない
「それ志は当に高遠を存し」――志、人間の理想、目的というものはできるだけ高く、できるだけ遠く、高遠でなければならない。目先ではいけない。低くてはいけない。「先賢を慕い、情欲を絶ち」――先賢は先輩の賢者。肉欲・物欲というものをできるだけ整理し、捨てて、「凝滞を棄つべし」――凝滞は凝り滞ること。人間は凝滞をするといけない。水でも凝滞すると腐る。血液でも凝滞したら大変だ。色々の病気が続出する。呼吸も凝滞したら大変だ。色々の病気が続出する。呼吸も凝滞、跌滞したら呼吸困難になって死んでしまう。円通と言って円かに通じなければいけない。 知命と立命