警察のブザマ

今回の、林一歩巡査長の殉死ほど、警察の現場責任者のブザマな大失態は過去にないものである。

それは、

一つに、現場責任者の、長たるものとしての気概喪失である。
精神の退廃であり警察官の使命感の欠落した人物であったことの結果である。愛知県警察本部長はひ弱な、精神脆弱な多分上級試験合格者の、胆識の欠けた机上論者なのではないか。
 

二つは、林巡査長が撃たれているのに六時間も放置し、呻き苦しむ様を見過ごしたことである。これは断じて黙認できない組織上の問題でもある。なんたることであろう。日本の警察はかくも毅然とした能力に欠けるのか。あの直後、催涙ガス使用か突入か断固として緊急対応すべきである。見過ごすとは、警察として落第だ。これは本部長の進退問題である。 

三、それは警察官の今後の使命感と勇気を損なうものであるからである。 

四、このブザマな事態は、中国とか韓国とかの犯罪者又、北朝鮮などは、「日本は甘い」と彼らの悪を今後更に誘発し犯罪を加速させるであろう。 

五、今回の事件は、日本の組織指導者の「甘さ」、「凛質の欠如」、「気概の喪失」、「長たるものの本質の欠如」、「決断力の無さ」等々を如実に示した。団塊の戦後世代の「甘えん坊の決断力」の問題でもあろう。 

六、国家たるものの、組織の非常時の決断力、常に訓練し鍛錬していないから、かかる時に決断できないのだ。 

七、この問題は、日本侵略は容易であると世界や隣国に示したこととなる。 

八、武士道精神、日本精神、大和魂の欠如に他ならない。残念である。 

素晴らしい青年であった・林一歩君の死を悼みご冥福を衷心よりお祈りする。 

平成19年5月20日 

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典

『警察官の犯罪白書』(1999年版)