晩年期の人間造り
孔子「六十にして耳順し、七十にして心の欲するところに従って矩を踰えず」と言った。
現代では六十と言えばまだ若いが昔では還暦であり思慮や判断が熟して、人の言うことには耳を傾け、七十にして道理を心得た心の趣きに従いながらも一線を超えずと説いた。
安岡先生も、「人の晩年は命を知って自得すること、感恩報謝の生活をすることが肝要だ」と言われる。
それは自分の天命を知り、人と社会の恩に報いることだと説かれた。
このような自分造りをして、それを基準の原点にして、現状の日本の在り方や、社会を観察すると、どこが間違っているか直ちに分かるのだと言える。それで人造りが可能となる。