5月24日 軽蔑、悪口は悪の道

 どうも人間は情けないことに、寄るとさわると、人の陰口を言って、アラ探しをしたり傷つけたりするものであります。やさしかるべき婦人にもまた、この傾向が却って強いと言えるかもしれません。

人の美を成して、人の悪を成さぬというような心掛け、そういう風が世の中に興りましたらば、どんなに世の中が明るくなるかといふことは、一寸考えてもすぐわかることでありますが、現実は残念ながら小人が多くて、とかく人の悪口を言いたが、人をそしる、とかく逆に人の悪を成す。ここに人間の救はれぬ因があります。         朝の論語