伏見 

京寒し鐘のおとさへ凍るやと

   言ひつつ冷えしし酒をすすりぬ  吉井 勇 

伏見はなんと申しても酒、私は酒豪ではないが、

水が良いからいい酒ができるのは灘の酒とて同様だ。
 

伏見の酒は比叡山の底を潜って地下水が流れているという。

伏見の酒は甘口なのは水の硬度が柔らかいのと、

杜氏の伝統によるらしい。
 

私は辛口を嗜む程度である。

                  岫雲斎