526日 人間の学問

 終わりの一句がよく利いていますね。下士は名を好むことすら知らない。名などどうでもよい、ただ金さえあればよいというわけです。世の中にはこういう人間がなかなか多い。これを下士という。それが少し飯が食えるようになると、名誉・名声が欲しくなる。名刺に肩書を刷り込みたくなる。こういうのが中士。そんなことも馬鹿馬鹿しくなってくると始めて上士であるというのです。

人類の今後の運命を決するものは科学や技術ではない。やっぱり人間の学問です。人間が如何にあるかということです。    活学 第三編