仏教に於ける「無常三原則」 山折哲雄

第一に、この地上に永遠なるものは一つもない。

第二に、形あるものは必ず壊れる。

第三に、人は生きて必ず死ぬる。

私はこれを仏教に於ける「無常三原則」と名づけている。実に単純明快です。この世には永遠なるものなど無い。命を失い、形を失う。然し、そうであるが故に、万物は流転していく。蘇り、再生していく。無常の根本にあるのは循環です。