5月4日 国が危うい原因

 ものを見るのに、「三つの原則」があります。一つには、出来るだけ目先にとらわれないで、長い目でみる。二つには、できるだけ一面にとらわれないで、多面的に、出来得れば、全面的に見る。三つには、枝葉末節にわたらないで、根本的に見る。この三つであります。

そこで一物の是非を見て大体の是非を問わない、一時の利害に関わって先々の利害を察しないということは、つまり全面的に見ない、長い目で見ない、根本的に見ないということです。こういう調子で政治をやると国が危ういのも当たり前であります。

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