子供の読書の声
江戸時代の外国人の見た日本人のことである。
日本の庶民の読書について記載している。
「日光地方では、夕方には殆ど、どこの家からも予習のために本を読む子供の声が聞えてきたと」
田舎、都会に関わらず、本をよく読み、主人の従者の青年も十冊ほどの本を脇に置き、読んで夜を過ごすという。
江戸時代は貸本業はとてもポピュラーで多くの人々が利用した。
庶民でも本を読む、つつまり識字できるという点は世界に於いて抜きん出ている。
平成20年6月1日
徳永日本学研究所 代表 徳永圀典