戦後レジームを考える 徳永圀典
regimeは、制度、政治体制の意味。
1.「具体的には、戦後の憲法を頂点とした行政システム、教育、外交、安全保障等々の国の基本的枠組みと言える。」
この中で生まれてこの中しか日本を知らない国民。
2.更に分かり易く言うと
「日本人に脈々と受け継がれて来た日本精神を知らず、戦勝国により押し付けられたものに縛り付けられたままの戦後の諸制度」でありましょう。
戦後生まれ。国史を教えない教科書、近代史を教えないできた結果でもある。自らを学び、先祖伝来のものを学ばないと対比出来ないのであります。
3.GHQ、general head quotar
連合国軍最高司令官総司令部
占領政策での連合軍、戦争相手でした。主としてアメリカですが、連合国とは米国、イギリス、フランス、オランダ、中華民国である。現在の台湾である。
我が民族のDNAに組み込まれた日本精神を初めとした日本人の強さを弱体化させるべく試みたのは明白である。
そのGHQが仕掛けた罠は、日本人にボディブローのように効いて、知らず知らずの中に本人の考え方はGHQが誘導した方向に向いてしまった。これは「世代を超えた負の連鎖となってしまった」
4.「胸を張って生きる日本人」、それは戦前の日本人の姿でありました。凛々しい、武士道或いは日本精神と言われた。
日本人であることの精神性
天皇がおられ、日本国があり、その繁栄の為に尽くして、生きて行く。
国の繁栄のもとでこそ、家族を守り幸せに生きて行く、こうした精神性は、神話の世界から我々日本人に脈々と続くものです。
GHQは、この日本人と国家の一体感を破壊することを目指した。
その方法は、
メディアを統制し、手紙や表現を検閲し、日本の戦前を否定し、アメリカ批判を封殺した。
教育に於いても、「個」を重視し、「愛国心」が醸成されにくくなる体制を築いた。
このようなGHQによる工作誘導は強力でした。
その結果、今の日本のメディアでは
1.
反権力的であることが「是」とされている。
2.
教育に於いても戦前を中心に「日本は悪いことを行って来たと言う刷り込みが行われた。
3.
だから、戦後70年、今でも一部だが、
1.
日本は防衛力を持って国を守ることすら疑問を呈するような国民になった。
2.
日本に原爆が落とされ、また空襲により多くの国民が命を失ったことに関しても、日本が悪かったから仕方ないとまで本気で思わされるまでになった。
3.
日本人が強さを復元し、再び立ち上がれぬように、意識や体制により縛り付けようと言う恐ろしいものであります。
この様な状況状態の中、日本人の中でも勝手に暴走する人物が出てきて、従軍慰安婦や南京攻略戦などで、事実に基づかない「捏造」が罷り通るようになっている。
今こそ、日本人は、戦後レジームから日本人は解放され凛とした日本国、日本外民を復元しなくてはなりません。
調査したのですが、政府答弁によりますと
1.
A級戦犯に就いて
政府も東京裁判は国際法上疑問のある裁判だと認識している。
であれば、A級戦犯とされる人々の刑は、国内法に基づいて言い渡された刑ではなく、政府も公務死として扱っており、靖国神社にA級戦犯として合祀されていようといまいと軍国主義の美化には繋がらないのです。総理大臣の参拝には何等問題はない。批判は誤解、無知そのものとなる。
2.
教育勅語に就いて
戦後の排除決議や失効決議がある為、学校教育現場では使用できないという論があるが、国会質疑の中で、そういう決議に関係なく、学校教育現場で用いることが可能だと政府も答弁している。
これ等二つの点に就いても、
戦後の日本人が思い込みで、そうだろう、駄目だろう、
と言う中で実際はそうではないものがある。
このようにGHQが日本人に仕掛けた呪縛を一つ一つ解放して行く必要がある。
ではGHQは日本人改造のためにどんな指令を出していたか検証しよう
1.
GHQのメディア統制
実に厳しい統制を敷き不利な報道は凡て封殺した。
それがメディアの自主統制という形で残り現在につながっているとNHK出身の参議院議員が指摘している。
検閲は、新聞、放送、書籍や雑誌の印刷物は勿論、個人的な郵便物、電報、電話までに及び、映画演劇も対象になった。言葉の言い換えにより内容まで変えたので一見しただけでは検閲が分からない。この検閲の具体的指針が「プレスコード」である。
日本新聞規制に関する覚書
1945年・昭和20年9月19日総司令部
一、ニュースは厳格に真実に符号するものたるべし。
二、直接または間接公安を害する惧ある事項を印刷することを得ず。
三、連合国に対する虚偽または破壊的批評を行わざるべし。
四、連合国占領軍に対する破壊的批評及び軍隊の不信もしくは憤激を招く惧ある何事も為さざるべし。
五、連合国軍隊の動静に関しては公式に発表せられたるもの以外は発表または議論せざるべし。
六、ニュースの筋は事実に即し編集上の意見は完全に之を避くべし。
七、ニュースの筋は宣伝的意図を以たて着色することを得ず。
八、ニュースの筋は宣伝的意図を強調または拡大する目的を以て微細の点を過度に強調することを得ず。
九、ニュースの筋は関係事実または細目を省略することに依り之を歪曲することを得ず。
十、新聞の編集に於てニュースの筋は宣伝的意図を設定もしくは展開する目的を以てあるニュースを不当に誇張することを得ず。
現代語に解釈すると
一、報道は厳格に真実のみを伝えること。
二、直接、間接を問わず、公安を害する惧れあるものは印刷してはならない。
三、連合国に対して虚偽や破壊的な批評をしてはならない。
四、進駐軍への破壊的な批評、軍に対する不信や憤激を招くような掲載をしてはならない。
五、連合国軍の動向に関しては公式発表されたものだけを掲載し、それ以外の情報は掲載も論議もしてはならない。
六、報道記事は事実だけを述べ筆者の意見を加えてはならない。
七、報道記事は宣伝目的で脚色してはならない。
八、報道記事は、宣伝的目的を以て些細な事柄を強調してはならない。
九、報道記事は細部を省略することでその内容を歪曲してはならない。
十、新聞の編集に関しては宣伝的目的を以て特定のニュースを不当に小さく或いは大きく誇張してはならない。
つまり一切の独自取材報道を封殺した。
2.
言葉刈り
1.
例えば大東亜戦争、これはGHQにより使用を禁じられた言葉の一つである。
この言葉は、「欧米列強からのアジアの解放、大東亜共栄圏の構築」という概念に直結するからで一切の使用を禁じられた。
この言葉は現在でもメディアは公に使っていない。「太平洋戦争」「第二次世界大戦」という語句を使っている。
「当時の日本人は、アジア独立と解放という大義を掲げて戦ったのである。復活させていい語句である。ただ政府は太平洋戦争と言うのが普通で使わない。安倍総理は「先の大戦」をよく使う。太平洋戦争を使いたくないのであろう。
2.
このように報道内容から言葉一つまで事細かにGHQはメディア対策をした。終戦から僅か1ヶ月で日本のメディアを完全に封殺する手を打っていたのだ。
3.
これによりGHQが行おうとしたのは、
1.
先ず連合国、つまの米国が正義で、その価値観こそ最も優れたものだという事を日本国民の意識に刷り込むこと、
2.
戦前の日本の精神性や哲学と言ったものを完全に破壊してしまうこと
この二点であったと見られる。これを徹底的にやった。
4.
ラジオ番組による洗脳
1.
国民を洗脳する意識統制にラジオを活用した。巧妙かつ強力な情報操作が行われた。
2.
昭和20年12月、NHKラジオ
「真相はこうだ」の番組開始された。
大東亜戦争前後の様々な事件、戦局などを毎回取り上げてその知られざる真相を暴くという暴露番組を通じて、
1.
日本がいかにして戦争を目指したか
2.
一部の軍人や政治家がいかに悪であったか
という形式をとり作り上げた関係者や周辺の人々から取材した形を取り、今だから話せるのだが・・・のドキュメンタリ形式であった。
――その内容の台本はGHQ作成でしたーー
これを繰り返し繰り返し放送し感化させていった。
これが終わると、国民からの質問に答えるという形式で「真相箱」とか「質問箱」という番組に引き継がれた。
国民一人一人が全く気づかぬ巧妙さで、
1.
ひたすら日本を貶め
2.
戦前の日本を否定し
3.
米国の価値観の礼賛をした。
GHQ作成であることは厳秘であった。
こうした一連の情報操作により
1. 戦前の日本の国家体制
2. 日本の伝統精神にまで踏み込み
そこに間違いがあったと殊更に強調した。その為に多くの日本人は
1.
そうだったのか俺たちが悪かった
2.
戦前の日本ま姿は間違いだつた
3.
日本は懺悔して精神的にも生まれ変わらねば
と言う自虐史観に強く捉われてしまったのである。
5.日本人が嵌ったGHQの罠
「日米開戦前夜、既に関係は険悪なもので、それでも日本はアジアへの侵略の機会を窺がっていた。時のアメリカ大統領ルーズベルトは日米開戦を避けるべく日本に親電を送った。にも拘わらず日本は宣戦布告することなく、いきなり真珠湾を奇襲した。その為に仕方なく米国が応戦することになった・・・・」
1.このようなことを今もそのまま信じ込んでいる方は、日本人の中にも数多くおられるでしょう。
ですが、開戦やむなしまでこじれた二国間関係は大統領の手紙くらいで解決するものではない。宣戦布告せずに始まる戦争は既に当時ドイツも行っており宣戦布告は形骸化していた。
2.日本は宣戦布告しなかった、卑怯だ。という物言いは既に当時ではナンセンスであった。奇襲というが攻 撃当日、本来ならそこにいる航空母艦が退避していたのはなぜか、米国は日本の攻撃を暗号で知っていた。
3. 他にも、原爆投下を「戦争の早期終結のためやむを得なかった」という理屈で正当化してみたり、
4. ソ連参戦に就いてもソ連側に立った一方的な論調に終始したたり、
5. あらゆる面で日本の行動を否定し連合国の行為と価値観を肯定している。
6. 人道の罪を言うのであれば、では「原爆」と陣頭的なのか。「日本各地の大空襲」と人道的なのか。非戦闘員を巻き込んだ無差別攻撃、無差別殺戮ではないですか。これは人道にもとるばかりか、当時にあっても国際法に反する行為でありますが不問のままである。
しかし、敗戦直後の日本では、「こうした声を大にして訴えるということはなかつた。出来なかった。それ以前に多くの日本人がGHQのマインドコントロールにまんまと引っかかりその巧妙な論を信じてしまっていた。
5.刷り込まれた「真実」
大東亜戦争に関して正しい論調のものはなく短絡的で感情的な評価ばかりが巷に流れている。
1.東條英機 開戦当時の総理、時に極悪人呼ばわりされている人物。
東條総理の遺書
「自分は国際法に触れる罪は何ら犯していないと考える。だが天皇陛下と国民に対し多大な犠牲を出した責は負わねばならない」と記している。そして莞爾として刑を受け入れたのである。
このような人が極悪人であったろうか。
個々の作戦の是非は検証せねばならぬ、多くの国民がそれにより死んだのだから。
しかし現在、巷間で言われている「関東軍が悪い」「理軍が悪い「とにかく陸軍が悪かった」「いや海軍は戦争を止めようとした」などの各論は、実は
先述の「真相はこうだ」や「真相箱」「質問箱」などの番組を通じてGHQが流していたプロパガンダその源である。
6.現在も残る意識統制の爪痕――メディアと教育
1.教育基本法の設定
GHQによる統制は実に巧妙で徹底しており国民生活の広範囲で行われていた。中でも重点的なのが教育への関与である。
GHQはメディアに対してプレスコードを設定したように、教育に対しては「教育基本法」を制定した。
2教職員の組合を組織させた。
3メディアと教育との連携により戦後日本を永遠に封じ込めようと画策したのである。現在、中国と韓国は正に日本を戦後のままに封じ込めたいのである。これは絶大な効果をあげたのだ。
GHQによる「平和教育」受けた少年少女たちは戦争という悲劇を目指して邁進したーーこれは巧妙な欺瞞であるがーー戦前の軍部と、その時代の精神を否定し、米国がもたらした自由と正義を「善なるもの」として無条件に受け入れてしまった。そして彼と彼女たちは成長し、ある者はメディアの世界、ある者は教育の場に自分の居場所を見出したとする。こうして日本人の間に深く長く教えられた価値観が浸透してしまったのである。
無意識の中に刷り込まれた日本人ばかりとなったのは悲劇の最たるものであろう。
それに気づかぬ戦後の人々なのであります。自分の居る存在空間に気づかない。こうして戦後の日本は完全に洗脳され、伝統的な精神を忘れメディアも教育界も本来の姿を見失ったのである。
7. 盲目的な「戦前日本の否定」
とにかく戦前の日本は「軍国主義」であり「悪」であり、「前時代的」なものである。戦前のものは凡て宜しからざるものである。
対して、米国の価値観こそが「善」であり「近代的」であり、「より良きもの」である。この盲目的な抑圧を以て日本全体を統制していたのが占領軍であります。
1. GHQが恐れた「日本精神」
集団の思想や意識を意図的にある方向に誘導しようとする時、効果的なのが情報操作である。
一国の国民世論を変えたい時には、メディアを掌握し統制する事が最善の方法である。
だからGHQは日本メディアを押えにかかったのは当然。
それにしても、先述のプレスコードに始まる言論統制、教育への関与干渉は非常に徹底しており然も迅速であった。
なぜか、彼らは「日本精神」を心底から恐れていた。恐怖の原点が「日本の国のかたち」にあったからである。
2. 日本の国のかたち
日本にはその頂点に「天皇」があり、天皇は国家と一体とされる。天皇は諸外国の「王」とは違い「支配者」ではない。
王であれば、「その権威と力と威光によって国を統べ、民を治める」ことになる。
天皇は国と国民を「知らす」あるいは「知らしめす」存在である。つまり、力や権威を以て抑えつけるものではなく、その「徳」により国をまとめる、という存在である。
天皇は国と一体であり、また国民と一体となり国をまとめ、治める。国に慶事あれば国民と共に喜び、災厄があれば国民と共に悲しみ、嘆かれる。神道の長として常に国の安寧を願い、国民に幸多く禍の少ないことを願って日々祈りを捧げられる存在であります。
日本の代表的な古典文学である万葉集、天皇から貴族、役人、一般庶民に至るまで身分の分け隔てなく優れた和歌が集められています。これは、つまり、天皇と庶民との距離はそれほど近かった。
だから、国民は天皇を敬い、尊んだ。天皇と一体であるところの国を大切にし、その為に働くという意識が日本人の中に形づくられていったのである。
国あって自分がいる。国の一大事となれば、身を粉にして働く、なんとしても国に尽くさねば、この身に危険が及ぶにしても国が無ければ自分もない、今こそ国に報いるときだ。
ほぼ凡ての国民が、強制されることもなく、このような意志を持つこと自体、「個」を基準とする欧米の価値観では、理解不能であったろう。
「この精神ある限り、日本はいつまた挙国一致して戦争を始めるか分かったものではない」そうした予測で言いようの無い恐怖も感じたのかも、
だから「日本精神」を潰しておきたいと躍起になっていたのであろう。
8. 復権のチャンスを逃した日本
いつも思うのだが、平和条約を連合国と締結したのが昭和27年、主権回復した。この時こそ憲法の改定、メディア自身の自立によるプレスコードの見直しによる廃止の千載一遇のチャンスであった。日本の国民自身による戦争の検証と評価が必要であった。だが、政府も民間もメディアも進駐軍の抑圧により骨抜きとなっていたのであろう。経済成長に浮かれて機会を逃してしまった。だから、戦前の日本は間違っていたという占領軍の意図のまま今日まで推移し、平和ボケのまま未だに自立できないのである。
9. 反日本洗脳に参画した日本人
プレスコードにより日本人の手紙や著書の点検を行い、高給で進駐軍に協力した日本人が8000人存在していたといわれる。当時の優秀な学生や学者の知識層が検閲に参画した。売国行動に参画した人々がいるのだ。報道や教育の世界に存在していたのだ。彼らは占領軍により政治的影響を持つまでになっていたのだと推定する。
10. メディアの犯罪
最高の犯罪は朝日新聞の犯した慰安婦問題である。私は、日々メディアを観察しているが、実に偏向している、自立国家としてのメディアというには程遠いお粗末なメディアが多いのである。多くは、「左派思想、反日、反権力」に傾斜しており、独立国として国を邁進させるべきスタンスで報道しているのは少ない。どこの国のメディアかと思うばかりである。日本のメディアは未熟である。
11. 知識人の認識の幼稚
平成27年5月、慶応大学の金子勝という教授が「アベノミックスは破綻している。戦争を起こしてチャラにしようとしている」という記事を見た。全く以てナンセンス、これが知識人と言われるとは。同志社大学の浜教授も似たり寄ったりである。保守憎しという視点のみである。最近「選択」という雑誌も「反安倍」オンリーの記事となり魅力が喪失した雑誌となり35年の読者として嘆かわしい。
12反日メディアの策謀
国益を損なう記事や論調がここ一年、再び激増している。民主党を持ち上げて政権を取らせた手法の時と同様な潮流を試みている左翼連中であろう。私は、民主党政権につかせる為、メディアと左派知識層が結託したと見ていた。毎日、観察しておれば分かるのである。今回もその潮流が上げ潮である。