日本人は、筋道を立てることである「義」を儒学から学んだ。

      それを日本的に発展させて、

世界に冠たる「武士道」の根本義に仕立て上げた。

      更に止揚(しよう)させて「誠」から「至誠」に至らしめた。    

それは神道の精神と合致させた概念であり、

儒学の「義」を超えた思想である。

 

至誠と義

 

この「至誠」の概念は中国には存在しない。

誠は、日本神道の精神と深い繋がりが存在する。

誠は、真心、嘘偽りの無きことである。

至誠は儒学を超えた無心・無私の道である。

人間の道の究極の根本義と言える。

                      岫雲斎