国民五原則  安岡正篤先生の言葉 

一、衣食の営みに忙しくとも、その間おのずから人の為、道の為になることを考えましょう。 

二、(いたずら)に外国を謳歌(おうか)し、自国を軽侮(けいぶ)するようなことを()めて、祖国を少しでも善くしましょう。それでこそ外国も敬意を以て日本を待つでしょう。 

三、階級的反感憎悪と、それに基づく闘争手段によって人間社会を善くすることは絶対に出来ません。敬愛と礼節と協調との美しい世界を造りましょう。 

四、正義と勇気と思慮を以て真実を世界に訴え、日本の現状を打開しましょう 

五、いかなる逆境にも忍耐と余裕を失わず、禍を転じて福にして行きましょう。 

師と友 八十号   安岡正篤先生