612日 こんな人が国宝人

 時流に染まらないで、毅然として自ら、自らの信ずるところ、学ぶところを行う。これが時代を改革する一番確かな原理であります。こういう人が道心有る人もすなわち国宝であります。

世間の俗流に和して、時流と共に浮沈するというような人々ではどうにもならぬ。世の中がこうして堕落してきたら、この堕落に動じないで概然として立つ。

俺は違う。世の中がどうであろうが、俺は違う。俺はこうせねばならぬのだという信念・識見を持った者が勇敢に立ち一隅を照らして行き国に維新を起こすよりほかはない。     古今に学ぶ