1.  組織を停滞させる元凶

群吏(ぐんり)(ほう)(とう)し、各々親しむ所を進め、姦枉(かんおう)を招き挙げ、「(じん)(けん)を抑え(くじ)き、公に背き、私を立て、同位相(どういあい)(そし)る。これを乱源(らんげん)という」三略。

徒党を組んで、親しい者だけで組織を固め、根性の曲がった者を登用し優れた人材を追放する。社会の公共性に反して私利私欲に走る。同じ地位の者の足を引っ張る。これでは組織が破壊する。ここまで至らぬともトップが私利に走るとそれを側近が嗅ぎつけて唆す。世間ではよくあることだ。

1.   組織の主要な幹部が徒党を組み親しい者だけ登用する。

2.   悪賢い心り曲がった人間が傍におれば組織は自滅する。

3.   優れた人物に嫉妬し追放する。

4.   公共性に背けば破綻は時間の問題。

5.   同等の地位のものが誹り合えば組織の協調性が無くなり組織の乱れる元となるのは必定。

組織の崩壊は内部から発生するのが鉄則である。