花の山 早池峰 1917米 日本百名山
                        
                             岩手県早池峰町 平成21年6月16日 快晴

憧れの、名だたる「花の山」、今年の九月には「世界遺産」になると言う。ハヤチネウスユキ草を期待して思いもかけぬ快晴に恵まれて山と花を堪能した。北上山地では高峰であり、固有種600あるという花の山である。

早池峰
ポイント 歩行時間 休憩時間 ポイント概況 備考
平成21年6月15日
鳥取  曇
6:39 はくと号ー新大阪着8:54−発9:07のぞみ222号東京着11:43−発はやて17号11:56。 仙台着13:37−ー仙台発13:42号やまびこ51号ー新花巻着14:40,レンタルして山荘に向う。
峰南荘 曇 16:30 事前に河原の坊登山口を確認しに行く。小田越えは途中で引き返す。 見上げれば山頂が威容を誇っている。明日は曇りの予想だが。
平成21年6月16日 快晴 宿5:45 山荘の野外でコツへルで湯沸し味噌汁作る。 朝食は朝7時からなので前夜お弁当貰う。
河原の坊登山口 5:55 6:10 車で約15分、既に数台。
ここは沢山駐車できぬので早いのであろう。出発し、途端に岳川源流を渡渉し、コメガモリ沢を数回繰り返して右岸を登る。大雨ならこの谷を断念しなくてはならぬ。
植生の豊かさとその成長に驚くばかり。野草の大振りの葉が印象的。お花畑を大いに期待しつつ登る。殆ど露岩帯の中で、かなり急な登りばかりだ。
頭垢離 
こうべごうり
7:10 7:15 1:00 0:05 ここらから谷川の音から離れ岩場ばかりを歩く。ゴツゴツした岩の急斜面。 標識というより丸い金属板に平仮名で「こうべごうり」とあった。最後の水場だ。
ござ走り岩 8:02 0:47 岩場を連続して最初の巨大な岩である。山頂まであと800米とある。 視界が大きく開けて高山的雰囲気となる。
打石 8:20 8:25 0:18 0:05 ぶついしと読む。浮石とか落石、スリップに注意した。 上の方を見上げると岩場ばかりが山頂まで続いている。
千丈ヶ岩 8:35 0:10 これは一段と巨大な石だ。 巨岩、奇岩ばかりである。
早池峰
1917米
9:02 9:25 0:27 0:23 足元には可憐な花々が多い。峰南荘の主人はまだハヤチネウスユキ草は咲いていない早い、隣の鶏頭山には咲いているとのご託宣であったが・・だが、発見した、注意深く我々が観察していたからであろう。南には薬師岳の姿が美しい。 山頂で聞いて見ると前を進んでいた人々はハヤチネウスユキ草の咲いていたのを確認していなかった。とても、想像以上に小さい花ビラが開きつつあった。感激。山頂は、ゴヅゴツした岩塊が乱立していた。岩手山は頭を雲海の上に見せていた。八幡平は雲海の中。姫神山も見えなかった。
御田植場 
三叉路
9:38 0:13 木道である。殺伐たるものがある。 まだ春になつていない風景だが小さい花の桜が開花していた。
八合目 ハシゴ 9:45 0:07 丸みのある大きな岩の鉄ハシゴ下りだ。二段あり、長い鉄梯子だ。慎重に下れば問題ない。 荒々しい岩の中の下りだが、鶏頭山、薬師岳、などを展望しつつ岩陰の花の名前を考えながら下る。
五合目 
御金御金蔵
10:10 0:25 金蔵のような印象の金色がかった岩が重なっていた。 傾斜はかなり緩んできた。
小田越え 11:30 11:43 1:20 0:13 やがて樹林帯に入る。 だが、河原の坊の登りの谷より植生が異なり花は少ないように思う。
河原の坊 12:20 12:25 0:37 小田越えからは舗装道路の歩行だが、退屈しないような新緑の樹林帯が楽しませてくれた。 ブナや白樺の樹林帯が両サイドにあり色々の植生を確認しつつ下山した。
峰南荘 12:35 13:00 車で途中下車し山菜うどんを食べた、実に美味い。 主人は中々の花学者で学術名までご存知であった。
早池峰神社 13:05 14:20 御礼の参拝をした。 日本の「珍木」指定木である「枝垂れ桂」の大木に驚嘆した。
姫神山麓  宿 16:00 明日の晴れを期待しつつ一路宿へ向う。
総時間
6:10
休憩時間
0:46
実歩行時間
5:24
総括
念願し、憬れていた早池峰、違わずに植生の豊かな山であった。山頂部は花とは正反対の乱立した岩山であり驚いた。正面登山は急だが、ゆっくり登りつつ、色んな花が楽しめるので素晴らしい。小田越えは下りに利用が良い。
植生
花に素人の私は付刃だが、花博士の親友のお蔭で色々と花の名前を知る幸運に恵まれているのだが、中々が覚えられない。今回早池峰デ見タト、確実に言えるのは、ハヤチネウスユキソウ、ネコノメソウ、エンレイソウ、サンカヨウ、オモト、ショウジョウバカマ、ムラサキヤシオ、ヒメコザクラ、ミネザクラ、ナナカマド、オダマキ、タニウツギ、ナンブイヌナズナ、キンバイ、チングルマ、シオガマ、アズマギク、ハクサンフウロであった。やはり花の山である。