6月2日 いかに善く在るか その二 

 「いかに善く在るか」ということは、即ち「徳」のことであります。「善をなすか」とは「知」「行為」の問題である。つまらぬ人格の者でも寄付したり、出世したりすることはできる。しかし、いくら寄付をしたり出世しても、つまらぬ人間はつまらぬ人間で、かえって富貴によってますます人間を堕落させ、大害をなしかねない。