626日 事業と徳業 その三

 その事業に経営者の人柄、志、思想、信念、道徳というようなものが滲み出るようになって、即ち、事業が人間らしくなって、初めてこれを徳業と申します。事業は徳業になるほど価値があり、生命があり、尊い永遠性をもつてくる。単なる事業は時勢の変遷に逢って、いつ挫折するか崩壊するかわかりませんが、事業が徳業になればなるほど、生命を持ち、永遠性を持ってくるわけです。