人間力の低下
安岡先生は、人間は逆境よりも順境に弱い、禍や不幸よりも幸福に弱い、だから失意や不遇の時よりも、得意の絶頂や成功した時ほど注意が大切だと言われた。

病気の時よりも健康の時こそ注意が必要と、これは深い洞察である。

安易な楽しみや生活を求めることは人間力の低下につながり、人間を益々弱化させるものだ。現代の人間が劣化したのも楽な時代環境に依拠している。これは日本全体に言える、戦後生まれの人間は、みなええしのボンボンになっている。