マルクス・アウレリウス ローマ皇帝

 

祖父からは、清廉と温和を教えられた。父からは、つつましさ雄雄しさ。父からは温和であること、熟慮の結果決断したことはゆるぎなく守り通すこと。

虚しい名誉に虚栄心を抱かぬこと。労働を愛する根気強さ、公益の為に忠言を呈する人々に耳をかすこと。母からは神を畏れること、惜しみなく与えること。悪事をせぬのみか、心に思うさえ控えること。簡素な生活をすること。

曽祖父からは、公立学校に通わない、自宅でいい教師についた、このようなことにこそ大いに金を使うべきと知った。家庭教師からは、労苦に耐え、寡欲であること、自分のことをやり、余計なお節介をしないこと、中傷に耳をかさぬこと。