630日 大患 解説その二

 人は案外さびしさに堪えられぬもので、大衆の中にうごめいて

、くだらぬことに空しく時を過ごしがちである。「独を楽しむ」とか「閑に耐える」ということはよほど修養が積まねばできることではない。それにはやはり細かに山水を観じて楽しみを得ること、読書尚友を楽しみ得ること。        百朝集