6月23日 道徳の本義 その五

 また道は、人間のいかんにかかわらず、自ら作用を営む。それは驚くべき創造であるとともに大いなる変化でもある。そこでこれを「化」という。子供が大人になり、老人になる。これが化であります。道は万物を化する。「道化」です。サーカスなどに出てくる道化師のユーモアは単なるだじゃれやふざけではなくて、どこか内に痛いほどの道、真実というものが秘められていなければなりません。それでなければ道化にならないのであります。

とにかく行為というものは、全て道・徳から出てこないと本当ではないということであります。

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