延喜式神名帳 
                    延喜式
50巻は905年に編纂が開始された律令や格の細則

天皇の名で行う祈年祭である豊作祈願の行事の際、供物を下賜する3132座の神々の一覧。

因幡の延喜式神社

因幡國:50座 大1小49
巨濃郡[コノ]:9座並小
恩志呂神社[オシロ]
恩志呂神社[おじろ]「火闌降命、大山祇命、天津日高日子番能邇邇藝能命、木花開耶姫命、火明玉命」鳥取県岩美郡岩美町大字恩志95
大神社[オホワ]
美取神社[みどり]「大物主神 配 菅原道眞、三上豐範」蒲生川沿いに鎮座、川底には弥生中後期集落跡の遺跡がある。鳥取県岩美郡岩美町太田166
荒砂神社[あらすな]「大物主命」鳥取県岩美郡岩美町浦富北屋敷2541
多居乃上神社[たこのうえ]「大穴牟遲命、須勢理毘賣命」鳥取県鳥取市国府町広西字梅ノ木194 

佐弥乃兵主神社[サミノヒヤウズ]
佐彌乃兵主神社[さみのひょうす]「天照大神」祭神は椎の木を嫌うので境内にはない。鳥取県岩美郡岩美町大字河崎字佐弥屋敷211

高野神社[タカノ]
高野神社[たかの]「主 瓊瓊杵尊 合 國常立尊 主 天照大神、譽田別命、倉稻魂命」鳥取県岩美郡岩美町字延興寺69 

許野乃兵主神社[コヤノヒヤウズ]
許野乃兵主神社[こののひょうす]「大國主神、素盞嗚尊」古来鳥居を寄進すると不幸がおこるとか倒壊すると言われ、今でも鳥居はない。兵主大明神と称し地域の兵主神の総社であったと言われる。 鳥取県岩美郡岩美町大字浦富686
二上神社[フタカミ]
二上神社[ふたかみ]「素盞嗚命」鳥取県岩美郡岩美町字岩常213

御湯神社[ミユ]
御湯神社[みゆ]「大己貴命、八上姫命、御井神、猿田彦命」大己貴命は温泉を治療保養に応用。鳥取県岩美郡岩美町大字岩井141
日野神社[ヒノ]
日野神社「譽田別神」鳥取県岩美郡岩美町字大谷2181

甘露神社[カムロ]
甘露神社[かんろ]「大山祇命、啼澤女命」鳥取県岩美郡岩美町字陸上57

法美郡[ハフミ]:9座大1小8
多居乃上神社2座[タコノウヘ]
多居乃上神社[たこのうえ]「大穴牟遲命、須勢理毘賣命」鳥取県岩美郡国府町広西字梅ノ木1

意上奴神社[イカム]
意上奴神社[いぬがみ]「速須佐之男命」鳥取県鳥取市香取字意上谷369

槻折神社[ツキヲリ]
槻折神社[つきおり]「大山祇命」鳥取県鳥取市生山字上ノ山477 

荒坂神社[アラサカ]
荒坂神社[あらさか]「大己貴命、少彦名命、素戔嗚尊」鳥取県岩美郡福部村大字八重原328

手見神社[テミ]
手見神社[てみ]「大山神、市寸嶋比賣命」鳥取県岩美郡国府町松尾字芋堀田341 

服部神社[ハトリ]
服部神社[はっとり]「天羽槌雄命、天棚機姫命、素佐雄命」鳥取県岩美郡福部村大字海士字宮ノ前597

美歎神社[ミタニ]
美歎神社[みたに]「經津主命、武甕槌命 合 市杵嶋姫命」鳥取県岩美郡国府町大字美歎字宮ノ前261 

宇倍神社[ウベ](名神大)
宇倍神社「武内宿禰命」因幡国一ノ宮。本殿の後阜亀金岡の雙履石は祭神の雙履の霊石と伝わる。古代文化遺跡の中心地。祭神を因幡国造の祖彦坐王の子彦多都彦命、伊福部氏の祖武牟口命、埴安姫命とする諸説がある。 鳥取県岩美郡国府町宮下字一宮651 


八上郡[ヤカム]:19座並小

大江神社[オホエノ]3座
大江神社「大己貴命、天穗日命、三穗津姫命」土師氏の末流大江氏に由来する。鳥取県八頭郡船岡町橋本734 

都波只知上神社[ツハキチノ]
都波只知上神社[つばしちがみ]「大帶日古淤斯呂和氣命、日本武尊、天穗日命」祭神を武内宿禰命、猿田彦命、大己貴命・兎神とする諸説がある。境内には椿が多く、市(マーケット)神の神木であり、伐ることはタブーである。 鳥取県八頭郡河原町大字佐貫字林ノ谷511 

鹽野上神社[シホノカミ]
塩野上神社[しおのうえ]「彦火火出見命、鹽土老翁」鳥取県八頭郡船岡町塩上287 

都波奈弥神社2座[ツハナミ]
都波奈彌神社[つはなみ]「素盞嗚尊、櫛名田比賣命」祭神が笹で目を傷つけたとの伝承がある。 鳥取県八頭郡河原町大字和奈見字村ノ内475 

伊蘇乃佐只神社2座[イソノノサシ]
伊蘇乃佐只神社[いそのさき]「神直毘神、大直毘神」鳥取県八頭郡八束町大字安井宿字宮ノ後297 

多加牟久神社2座[タカムク]
多加牟久神社[たかむく]「大己貴神、事代主神」 武牟口命(伊福部系図:大己貴命十四世孫)が本来の祭神とする説がある。鳥取県八頭郡河原町大字鹿字上ノ山387

意非神社[イヒ]
意非神社[おい]「天饒日尊」鳥取県八頭郡若桜町屋堂羅1

賣沼神社[ヒメヌ]
賣沼神社[めぬま]「八上比賣神」八上比売の神、八上郡内に出生ありしを以て当地に鎮座す。大己貴命の数ある妃の中でも誉れ高い美女と社伝にはある。この地の特徴はヒスイの原産地にある事、また川の出会いの場所で鵜飼に関連している事が特徴である。
鳥取県八頭郡河原町大字曳田字上土居169 

和多理神社[ワタリ]
和多理神社[わたり]「左留陀比古神」南方系の海人に由来する神社である。鳥取県八頭郡郡家町大字殿字地主500

久多美神社[クタミ]
久多美神社[くたみ]「伊弉諾尊、伊弉册尊 配 鹽土老翁」鳥取県八頭郡河原町字谷一木947

布留多知神社[フルタチ]
布留多知神社[ふるたち]「素盞嗚尊」祭神は不々岐[ふぶき]と言う鬼を退治した。鬼は[大人]と呼ばれ、ダイダラ坊であったろうか。鳥取県八頭郡八東町重枝230 

美幣沼神社[ミテクラヌ]
美幣奴神社[みてくら]「太玉命 合 瀬織津姫神、保食神」元、灰塚に鎮座、忌部大明神。祭神は幣帛を作った神。鳥取県八頭郡郡家町篠波字奥深谷698 


邑美郡[オフミ]:1座小
中臣崇健神社[ナカトムタカタケ]
中臣崇健神社[なかとみたかたけ]「大物主命」弥生期の古郡家遺跡が近い。社地は美和古墳群の一角に当たる。この社が拝する古墳から大和との深いつながりが見える。鳥取県鳥取市古郡家字西土居161


高草郡[タカクサ]:7座並小
伊和神社[イワ]
伊和神社「大己貴神」岩室大明神とよばれ岩室山に隣接して神社岩と言う大岩があり、当社の旧跡とされる。縄文期には海に浮かぶ島であった。鳥取県鳥取市大字岩吉249

倭文神社[シトリ]
倭文神社[しとり]「經津主命、武甕槌命 配 武葉槌命、大己貴命」鳥取県鳥取市大字倭文字家ノ上548-1

天穂日命神社[アマホヒノ・]
天穂日命神社[あめのほひのみこと]「天穂日命」因幡氏は天穂日命を祖とする出雲臣、土師臣につながる氏族であろう。鳥取県鳥取市福井字宮ノ谷361 
日吉神社摂社天穂日命社「天穂日命」保比呂五輪を形代にする説がある。鳥取県鳥取市布勢1

天日名鳥命神社[アマヒナトリノ・]
天日名鳥命神社[あめのひなどりのみこと]「天日名鳥命、素盞嗚命」天日名鳥命は天穂日命の子神である。鳥取県鳥取市大畑字森崎874 

阿太賀都健御熊命神社[・・ミクマ・・]
阿太賀都健御熊命神社[あだかつたけみくまのみこと]「御熊命」玄武岩岩脈に六角柱状の節理が発達した自然の階段を社殿に登る。鳥取県鳥取市大字御熊612 

大和佐美命神社[オホワサミ]
大和佐美命神社[やまとさみのみこと]「大和佐美命」鳥取県鳥取市上砂見字縄手674

大野見宿禰命神社[オホノミノ・・]
大野見宿禰命神社[おおのみすくねのみこと]「野見宿禰」土師氏の祖神。常緑広葉樹に覆われた小山に鎮座、シイ・ブナ・モチなどの原生林がある。鳥取県鳥取市大字徳尾80

氣多郡[ケタミ]:5座並小
利川神社[ハヤカハ]
利川神社[はやかわ]「速開津比命、速佐須良比命、瀬織津比命、素盞雄命、保食神」鳥取県気高郡青谷町早牛855 

幡井神社[ハタヰ]
幡井神社[はたい]「天照大御神、幡千千姫命、須佐男命、保食神、事代主命、天熊人命」鳥取県気高郡青谷町絹見802 

加知彌神社[カチミ]
加知彌神社[かちみ]「彦火火出見命、鵜萱葺不合命、玉依姫命」鳥取県気高郡鹿野町寺内155-1 



板井神社[イタヰ]
板井神社[いたい]「天明玉命、倉稻魂命」板葺大明神と称した。祭神を稲霊(豊受気姫命)とする説があり、地形、玉造の伝承のなさから有力視されている。鳥取県気高郡気高町奥沢見1292 

志加奴神社[シカヌ]
志加奴神社[しかぬ]「大己貴命、素盞嗚尊、少彦名命、保食神」 往古鹿野に鎮座。勝島大明神と称した。鳥取県気高郡気高町宿527 

H20.8.23