誰モ言わぬギリシャ問題の本質 

 

ギリシャが渾沌としている。バカなメディアは、ワイワイ騒ぎ立てる程度で彼らには、真理を洞察する能力を持ち合わせていないのは日々の彼らの報道を見れば良く分かる。

 

ギリシャは無責任な国である。EUに参加したい為に、国の財政、即ち国のバランスシートを大きく偽ったバランスシートを提供して加盟した。元々確信犯的悪辣な国である。

 

ギリシャ問題の本質は

  自助、自立の問題 である。

ギリシャ以外の他国は黙しているが本音は

年金が我々EUより高いではないか、

1.      我々のカネで国が保たれている。

2.      先ず、自分を縮めよ。

であろう。

要するに、self help 即ち「自助」が他人の支援の前提である。

日本でもこの自助が忘れられている。

 

たかが人口1100万人、国内総生産は2420億ドル(30兆円)。国の借金42兆円。
内、国債4兆円程度、自国中央銀行4千億円程度で自国分4-5兆円、残り38兆円は外国であり
借金だらけである。

そんな国の
年金水準がヨーロツパより高いのが大問題である。

 

左翼政権だが、この左翼は、或いはリベラルは、日本の管直人とか鳩山由紀夫とか民主党のような、無知な大衆扇動のポピュリズムの政党は、このギリシャのように「他人の物」を都合のよい理屈で取ろうとする。

 

保守の我々は、先ず、身銭を切る、生きて行く上で最低の資金で我慢して、その上で他人の援助を請うものでなくてはならぬ。

 

ギリシャは、先ず、年金を大幅に下げることをやらねばEUの支援は得られないと自覚していない。

ギリシャの首相は、大きな借入を担保にしてEUを脅迫している。これは日本の左翼とか反日思想の連中と酷似している。

 

このギリシャの40兆円の半分はドイツとフランスが提供している。両国は失うのを危惧している。これを脅しているのがギリシャである。どうも、それはギリシャは欧米文化の淵源であるという意識がありそれをまたギリシャも認識しているというものが真の改革を妨げているのではなかろうか。 

 

EUの現状だが、

1.  イギリスがEU撤退の動きがある。

2.  南の国々、スペイン、イタリアの財政収支が良くない、南は怠惰な国のようである。良いのは、EUの盟主ドイツとフランス。

3.  ギリシャの債務40兆円の半分はドイツとフランス。

4.  ドイツマルクは、EU国として、本来のマルクより弱く得をしている事実がある。

5.  矢張り、国とか民族は、宗教と不可分のようである。ソ連と通じているようだか、それは両国が東方正教会に属しているからである。

 

国とか民族というものは、やはりアイデンティティとか信仰と深い関係がある。

日本の神道は実に有り難いと思わざるを得ない。

 

        平成27年7月1

 

 徳永日本学研究所 代表 徳永圀典