破滅は当然の日本の現状 

これから真に日本が独立自衛に乗り出して、この難局を打開し、国家百年の運命を(ひら)き、この難局を有利に導いて行こうというのには、結局急がば回れでありまして、日本人の教育というものに一大革新を加えねばならぬ。 

従来のような思想、従来のような教養では、到底日本は世界に躍進することは出来ない。 

こういうことが、心ある人々の頭痛の種になっているのでありまして、勿論、この教養の改革ということは政治、経済、百般の変革に伴って自ら行わるべきことでありまして、切り放しては出来ないことであります。 

ただし、あるゆる政治、経済、その他国政百般の革新の根底に人物と教養の問題がある。 

これを無視してしまえば日本は破滅するのも当然であります。 

        安岡正篤先生の言葉