時局講演 鳥取木鶏会 徳永圀典 

1.            7月参議院選挙に関して

2.            中国の動向

@元中国大使・丹羽氏の発言

 中国産野菜について、「生野菜を食べるなら東北3省のものは安全。冬はマイナス40度にもなり、細菌が死ぬ。だから農薬を全く使わず、無農薬の有機農法での野菜を食べることができる。しかし、その他の地域は農薬に野菜をどっぷりと浸けるような栽培方法だ。私は絶対に食べない」と明言した。
 さらに、「
牛乳も何が入っているか分からない。「(中国で食品を購入する場合)産地をちゃんと見てから選ばないといけないが、それも本当かどうか分からない。とにかく、きれいに洗わねばならない」といい、丹羽氏は「中国人ほど自己中心的で『自分さえよければ他人なんてどうでもいい』という考えの人種はいない」と断言。そのうえで、「模倣する能力はすごいが、創造する力はゼロ。大豆なしで豆腐を作れるという。その技術は他に使えばいいのに」と語った。

A中国分析 

夜郎自大 自分の力量を知らず、いばっていることのたとえ

「夜郎」とは、漢の時代の国名。中国の南西にあった、未開部族の国。
「自大」とは、自ら尊大な態度をとり、威張ること。
昔、夜郎国の王は、漢帝国の大きさを知らずに自分の国だけが大国だと思い込んでいた。
漢からの使者に来たとき、夜郎国の王が「漢と夜郎国とでは、どちらが大きいか」と尋ねたという故事に基づく

 中国の金融市場が大パニックに陥っている。銀行の連鎖破綻の噂が飛び交い、短期金利が一時、13%にも跳ね上がった後、急落するなど荒れ模様だ。背後には中国経済の火種である「影の銀行」の問題があり、金融崩壊がいつ起こってもおかしくない。中国の政府系シンクタンクの研究員は「今年7月または8月に企業や銀行、地方政府が相次ぎ経営破綻に追い込まれる」との見通しを示している。「7月危機」が現実になってしまうのか。

 

B            韓国

世界第5位の原発大国・韓国が揺れている。偽造部品の使用など不祥事が相次ぎ、原子力発電所23基のうち9基が停止し、電力供給は過去最悪水準。日本も電力供給に不安を抱えるが、韓国の深刻度はそれ以上ともいわれ、2011年9月のブラックアウト(大停電)再来も懸念されている。

■2年前のブラックアウト再来!?

 「ブラックアウトが起きても不思議ではない。2年前より状況は厳しい」。日本の電力関係者は、韓国の電力事情についてこう指摘する。事実、5月末には韓国産業通商資源部の幹部が会見で「ブラックアウトがないとは100%言えない状態だ」と話したほどだ。
 2011年9月15日。韓国では突如、電力不足に陥り、首都ソウルを含む国内全地域で事前通告なしの輪番停電(計画停電)が始まった。
 今夏再び陥るのでは、との不安が広まっている。東京電力福島第1原発事故の影響で、関電大飯3、4号機以外の
原発48基が停止している日本に対し、23基のうち14基は稼働している韓国。韓国のほうが電力供給に余裕があると思われるが、「原発停止の理由が両国では全く異なる。韓国はきわめて深刻だ

 社団法人・海外電力調査会(東京都)によると、2011年11月に韓国の霊光原発5、6号機で
偽造部品の使用が発覚し、同国原子力安全委員会が長期的な運転停止を指示。さらに定期検査中の同原発3号機で制御棒などにひび割れが発見

安全性を打ち砕く1万点の偽装部品
 中国の新華社によると、韓国で過去10年間、原発建設のために仕入れられた部品のうち1万900点超の品質合格証書が偽造された疑い。
 6月20日には性能証明書が偽造された不良部品が使われていた事件で、韓国検察が同国すべての原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)の本社など9カ所を家宅捜索。また、同18日には韓水原の部長など職員2人が証明書偽造を共謀した疑いが強まったとして身柄を拘束した、とそれぞれ韓国メディアが伝えている。

 
韓国の原発停止は「問題」というより「事件」であり、偽造部品の使用が同国の原発の安全性を著しく低下させているのだ。原発は1基あたり300万点以上の部品で構成されているといわれ、「不良部品を使っているため短期間に改善するのは難しい
 韓国の電力需給は日本以上に“危険水域”に近づきつつある。

4月の訪韓日本人は3割ダウン

 日本では7月にも原発の新規制基準が施行され、ようやく第一歩を踏み出す。これに対し、
韓国は規格外の“不良部品”を約1万点も使用していただけに、徹底的な調査と100%の安全性の確保が必要で、夏の電力需要に合わせて再稼働させることはまず不可能だ

 JTB総合研究所によると、今年4月に
韓国を訪れた日本人は前年同期比32%減韓国が危険な地域というイメージが浸透