唯物的・高功利的に過ぎる戦後
GNPがどうのこうのと全て唯物的・高功利的な問題を中心に考える。
従って、修己治人の学というようなものが無くなってしまいまして、今日の世相のような当然陥るべき頽廃と行き詰まりを招いたということは、明らかに因果というものであります。
処が、その混乱が昨今に至って最も酷くなり、特に政界が浅ましい程それを暴露しております。
善良な国民は、ただはらはらするばかりですが、事を好む輩は、この際得たり賢しとばかり、騒ぎ立てるという傾向もありまして、大変憂慮すべき問題であります。
安岡正篤先生の言葉