7月10日 六時心戒
こういうことが生活の芸術化であり、宗教・道徳・芸術の生活化である。平和にこういう生活が許されるようにならねば何が文明であるか。金蘭生には「六時心戒」という心を錬成するための次のような文章もある。
鬧時・心を練る。静時・心を養う。坐時・心を守る。行時・心を験す。言時・心を省す。動時・心を制す。
騒がしい時、ごたごたとりこんでおる時こそ、それに
はめげぬように心を練ることだ。静かな時に心を養っ
ておき、坐る時には心も動揺を静めるように守り、行
動する時は内心を反省せねばならぬ。動揺する時には
散乱しやすい心をよく制禦すべきである。
百朝集