良心的な使命感が国を救う 

今日では、支配組織、支配機能というものが機械化され技術化されましたから、一度強烈な支配組織というものが樹立されると、自由というものは徹底的にきかなくなりますから、この難境から脱出するということは簡単には出来ません。 

つまり国民はその為に長い間苦しまなければならぬということになります。 

日本人で出来るだけ良心と常識というものを大事にして、この日本の国民的、国家的生活と、その間にある問題を処理してゆくにはよほど賢明でなければなりません。 

これが就中、指導的立場にある人の良心的な使命であり、責任であり、一番大切な時局の根本問題であります。

安岡正篤先生の言葉