タゴールの感じた日本人らしさ 

日本への船旅でタゴールは「日本人らしさ」に出会う。 

それは明白に西洋とは異なるものであった。 

例えば日本人船長、

「風格がありながらも素朴な人柄で、船客に対しても、もったいぶるものがない。 

西洋の船長は、

みな厳しく船客と一緒に食べたり冗談を言うこともない。 

タゴールは、日本人の船長はただ、人間であったと言った。

この西洋にない感性が日本の文化と調和し日本で理想的に完成されるだろうといった。 

美の王国

「日本人は美の王国を全面的に手に入れた」、「この国では、美意識が余りに豊かで、いたる所に見受けられる」、「日本人の眼と手は、いずれも、自然から美の手ほどきを受けたのである」 

更にタゴールは「これは日本人の一部の特権階級に限られたものではなく日本のあらゆる境遇の全ての男女に属するものである」とまで言う。

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典