第六等の指導者
「奸険・凶淫・煽虐、肆毒、善類を賊傷し、君心を蠱惑し、国家の命脈を断じ、四海の人望を失う」
これは痛烈なものだ、要するに自分の欲望や野望を露骨に現し、欲しいものを強引に手中に収めようとする人物。かかる人間は、動乱を積極的に起す、私利私欲で天下を支配する。国家の命脈を断たれること必然となる。極端にこのような人物はいまいが、本質を洞察することが肝腎だ。
さて、六等の指導者を上述したが、安岡先生は、第一等の指導者はさておき、少なくとも第二等程度の人物が大臣・エリート、組織のトップでなくては日本の命運は危険だと言われた。