(じん)(げん)を受けると受けざると 

()く人の言を受くる者にして、(のち)一言を与ふべし。人の言を受けざる者と言うは、(ただ)(もっ)(とが)を招く、益無きなり」。 

(参考)()(いわ)く、(とも)に言うべくして而して之を言はざるは人を失ふ。與に言ふべからざるして而して之を言うは言を失す。知者は人を失はず、亦言を失はず。(論語・衛霊公篇) 

(じん)(げん)を受けると受けざると

よく人の言うことを受け容れる者であって、始めて一言を与えることが出来る。つまり言うて聞かせることができる、教えることが出来る。 

人の言を受け容れることの出来ない人間と話をすることは、無駄であるばかりでなく、かえってその為に罪をつくる。この言葉は、論語の衛霊公篇にある。 

徳永日本学研究所 代表 徳永圀典