朱子学と陽明学の相違

朱子学

格物(かくぶつ)()()」、それぞれの事物には、各自の理(真理を形成するもの)が備わっている。その理を窮めるには、自分の心の理を窮めると共に事物の理を窮めることであると説く。処が、これでは理が二元的にありそれを窮めようとしても分離しているから窮め難い。

対立する「心の理」と「万物の理」の二元性。この二元性を統一する必要がある。それが出来なければ窮理は分裂する。従って真理の把握はできない、形而上の学問である。