良知を致す

「良知を致す」とは、外部からの誘惑を退け、心の実体である自然の道理を明らかにすること。
また、心の本体である良知を働かせ、それを外部に向けて善なるものに進むことを指す。

王陽明は、朱子学の格物到知を批判し、本当の理を窮めることは、それを外部に求めることではない。例を挙げれば、仁義の心を考えるだけでなく、行動に移して窮めてこそ仁義の理を窮めたと言えると説いた。