日本人らしさ

日本人はどうやら日本人らしさを忘れ去ろうとしているやに見える。

言葉は民族の精神を現すと思う。明治4年に欧米国民をして、2千年の文明国と言わしめた、連綿として培われた日本の言葉が失われようとしているのは民族痛恨の悲劇と言わずにはおられない。何とかしなくてはと切歯扼腕の思いの日々である。

その日本人らしさは20年以上前の生活ドラマなどから伺える。

ほのぼのとした、つつましい生き方をしていた日本人。昔日への思いがつのる。

現代は余りにも物質的になりすぎている。優しさが欠けている。貧しい時代に人間の優しさや、思いやりや暖かさがあった。人間とはなんと厄介なものなのだろう。

日本人とは、どんな生き方をして、どんなイメージであったろうか。

ざっと次のように思い浮かぶままに記してみた。

1. つつましさ   2. すがすがしさ    3. やさしさ   4. しとやかさ   5. 折り目正しさ  

6. まじめさ     7. きよらかさ     8. はじらい   9. いつくしみ    10. きめこまかさ

11 .誠を尽くす  12. 公のために      13. 恥を知る 14. 律儀さ    15. 恩を忘れない

16 先祖を大事にする  17. 目上の人を敬う  18. 質素   19 .人様にご迷惑をかけない 

20. 使命感を持つ。

           このような感じがしている。

                        平成19年7月1日

                    徳永日本学研究所 代表 徳永圀典