最初に、中江藤樹。中江藤樹の陽明学は日本の陽明学派の始祖である。

藤樹の思想の原点

「学ぶということは自らを(さと)ることである」である。

安岡先生は中江藤樹を高く評価され、陽明学十講、人生と陽明学で、藤樹の姿勢を次ぎのように指摘されている。

1.   成功や名誉、権力といった外物(がいぶつ)を追うことではない。

2.   先ず、自分が本当の自分に帰ることを追求した。

3.   自分に回帰することにより、自分の中にある「良知」を自覚することができる。

4.   学問や読書は自分の心を通したものでなければそれは単なる知識であり活きたものではない。