7月29日 天人一体観 その一 

 西洋の思想学問は、特殊なものを除いて通例、「自然」と「人間」を分けて考えておりました。しかるに東洋の方では、自然と人間を一貫して考えておりまして、別のものとは思っておりません。というよりは、むしろ自然の中から発達してきた最も偉大な貴重な自然が人間であるという考え方、これを東洋では「天人一体観」と申します。

これをヨーロッパに戻しますと、例えば、誰も知らぬ者のないアインシュタインを半円とすると、合わせて一円になる他の半円は、タイヤール・ド・シャルダン、1881-1955、だと言われます。古代生物学、地質学等のオーソリティで、東洋研究家でもあります。そしてまた、天主教の司祭でもあります。