自民党が消滅する日は近い。 岩田温氏 政治学者 産経新聞寄稿 令和7年3月24 偉大なる文芸評論家と書かなければ、怒る人もいるかも知れないが 私から見れば皮肉屋の 福田恒存が三島由紀夫について次のように語った事がある。 「私には三島の国粋主義こそ彼の譬喩を借りれば、暗渠で日本に通じている、としか思えない」 「暗渠で日本に通じていると言う表現に、面白さを感じた」 暗渠は言う迄も無く地下で繋がった水路のことだ。当然表には見えない。 こんな言葉を思い出したのは、現在の与野党の姿を見ていたからだった。 暗渠で互いに通じ合っている。まるで55年体制を彷彿とさせる光景に他ならない。 55年体制下、自民党は社会党と密接に結びついていた。 全てが茶番だった。 国会でのやり取りまで作られていた。 作られた政治を国民は観劇していたが、 これは政治家に愚弄されていただけである。 現在、石破茂政権を支えている最大の勢力は野党だ。 心ある与党議員が石破首相を辞めさせようとしても野党議員が許さない 与野党の役割とは一体何だろうか。 暗渠で通じ合っている以外の表見が思いつかない。 多くの人は自民党がいまだに保守政党だと信じている。 然し、 それは端的に言って偽りの姿に他ならない。 ゲーテは 「欺かれてうるのてはない。我自らを欺くのである」と 語ったことがある。 自分自身を騙すのは、自分自身である。 人間は客観的に事物を見ているように信じている。 ただし、忘れてはならない。 見たいものしか見ていないのだ。 見たくない現実を見ようとしない。 それが人間の悲しい性なのだ。 石破政権を保守政権だと信じ込んでいる人々に捧げたい一言だ。 現実を見よ! これは左翼政権に他ならない。しかも、平然とウソをつく。 石破首相は 自らを保守政治家であると騙っている。 ご丁寧な事に「保守政治家」と言う本まで出している。 然し 行うこと、為すこと全てが愚昧な所業に他ならなかった。 夫婦別姓など望んている保守派は存在しないと言っても過言てはない。 何故なら 夫婦別姓を望んだ段階で保守てはないからだ。 強制的に親子を別姓にし家族の墓まで分断するのか! 誰がそんな事を望むのか! 築城は数年かかるかも知れないが、落城は一日である。 今こそ決起せよ! あなた達は石破首相に潰されてはならない! かつて中野正剛が言った。 「天下一人を以て興る」。 興国の一人を国民は待ちわびている。 このままの道を歩むめば 自民党が消滅する日は近い。