大塩平八郎の実践陽明学とは
1.
太虚--無私・無我-- 宇宙・人間を貫く大生命に即して生きる。
2.
良知--良心の自覚--人間に本来備わっている良知、良心を自覚する。
3.
気質--自己変革?-習慣や社会生活で作られた後天的気質を変える。
4.
死生--煩悩の離脱?-
これにより小我から発生する死生の迷いを解決する。
5.
虚偽--欺瞞的生き方の拒否--偽りを排除してこれらを実現する。
--これらは良知の発現であり、さらに知行合の実践。
これが大坂町奉行への献策、難民救済活動、さらに発展して、天保の大飢饉5万6千人の餓死者を見て「大義のために挙兵」したのである。
大塩平八郎は、朱子学を林十述斎に学び、佐藤一斎先生と交友しつつ陽明学に転じ知行合一を信奉するようになった。謹厳実直、言行一致で知られていた。全国的に知られたのは大塩平八郎の乱による。