7月31日 天人一体観 その三

 そして人間というのは、そういう進化過程に一番遅れて出てきたものである。非常に早く特殊化した、「えび」とか「かに」とかというものは、進化過程に早く分かれてしまったスペシャリストだが、これに反して大器晩成の最たるものが、まさに人間でありまして、長い生物の進化過程を、悠々と歩んで、一番晩成したもの、こういうものを、ゼネラリストと申します。人間でも、あまり早くスペシャリストになってはいかん。なるべく素朴に、純真に、大器晩成を考えていった方がいいと言うことは、こういう進化過程を見てもわかるのであります。    運命を開く