要するに「老いた落日の英国か」
英国のEU離脱、私流に分析する。
1.
英国は移民に支えられた経済。勤労精神の欠けた英国人が老成し移民に仕事を締め出された憤懣。
2.
英国経済を牛耳る金融、サービス業は外国資本が大半を占める英国。日本企業のEU向けトヨタ、日立の製造業も大きな比重を占める。
3.
反グローバル化の潮流の一環、フランス、タイリア、フィンランド等々全欧州に拡大。
4.
烏合の大衆によるポピュリズムの怖さが露呈された。
5.
反EUの動きが各国で多発してきた。
6.
スコットランド独立の狼煙再燃。
総括
1.
私が住友銀行本店で外為ポジションを管理していた頃のポンドは1008円、円は360円、
現在のポンドは、137円、円は99円、
英国の斜陽が見て取れる。
2.
南ヨーロッパ諸国を俯瞰すると、イタリア、ギリシャ、スペイン等は、働かぬ。
3.
ドイツは堅実である。
4.
日本も勤勉で確りしている。世界有数の安全資産の「円」である。対外資産は900兆円ある、これをチャンスにしなくてはならぬ。
5.
敗戦国の日本とドイツが戦勝国の英国より強くなった。これは両国の勤勉な国民性に依る。これがキーワードであろう。
総括、このように見ると
英国という偉大な国の斜陽と衰退への道中であると見る。
国民は、肉体労働を移民に任せてしまい自国民がそれを忌避してきた結果であろう。やはり肉体的要素を移民に任せては滅びの導火線を引く、勤勉でなくては国家は衰退するのは必然である。
世界経済の俯瞰
1.
マネー主導の経済体制の崩壊と連鎖のベルかも。
2.
世界一のマネーセンターロンドンの国際金融体制のホコロビを意味し世界規模で影響する。
3.
パナマ文書のマネーと深い関係のある香港とロンドン、中国へ影響が波及すると思われる。
平成28年7月4日
徳永日本学研究所 代表 徳永圀典