仏教が変わる
最近、日本海新聞の死亡欄を見ると、
家族葬と記載しているのが多い。
コロナによる葬式の単純化もあろう。
だが、社会を冷静に観察している人間から見ると
これは本質的な奔流になるのではなかろうか。
コロナのような世界の人間をすべて巻き込む流行が発生すると、
それまでの習慣を、やり方を根底から変えるからである。
コロナで人間の意識を根底から変えた。
ハグ、キスの習慣の欧米人が止めている。
マスクは犯罪者だけであったのが常用化した。
日本では昭和天皇を最後に土葬をやめ、平成天皇は
火葬に決まっている。
大都会では、お寺のお布施が高いので簡単葬儀が増えている。
病院から火葬場直行の死者が増えているらしい。
極楽浄土を信じなくなった。
家族制度の崩壊が進み、親戚関係が薄くなり、家制度が崩壊し、個人関係のみの葬儀となっている。
私の想像であるが、技術の進展により、骨の完全焼却が可能になってきた。
不要な骨は残さない方向へ進むのではないか。
数年以内に人骨完全焼却時代が到来するのではないか。
このように見てくると、
コロナを契機として
従来の社会形態が解体するのではないか。
コロナで、社会形態が解体中ではないとかさえ思う。
上述の家族葬が今後は常態化すると予測できる。
死者との仏式の儀式は大変化するのではないか。
僅かの身内のみの別れとなるのではないか。
徳永日本学研究所 代表 徳永圀典