7月9日 任怨、分謗 その一

 

 「三事(さんじ)忠告」(為政三部書)の一つ「廟堂忠告」、大臣学十章の中に、任怨(にんえん)という章と分謗(ぶんぼう)という章がある。大臣のような要職にある者が、大事を断行しようという場合、どうしても怨みというものは免れない。必ず誰かが怨む、どこからか怨まれる。それを恐れていたのでは何もできない。だから甘んじてその怨みに任ずる者でなければ到底大臣の資格はないわけです。