embody―身体で範となる師
昨今の学校の先生を見ますと、人間と学問とが別々の人が多いようです。
従って、人間が軽く、学問も極めて概念的、抽象的で実がありません。
やはり本当の学問というものは西洋でも申しますが、embody とかincarnate と申しまして、これをしないと本物でないということは古今東西変わらないことです。
ドイツ人はよく Lese-meister(本読み)はいくらでもおるが、 Lebe-meister(生命の師)はおらないと申します。
つまり本読みの師はいくらでもおるが、身体で範となる師というものは極めて少ないということであります。
安岡正篤先生の言葉