敗戦に思う

1.私は、先の大戦は「窮鼠猫を噛む戦争」と思う。

侵略戦争なら、計画的戦争である筈なのです。勝つ見込みが無ければ戦わない。

大東亜戦争は、そのままじっとしておれば日本が滅びる淵に立たされたからです。

2.日本には資源が何もない、食料さえも米以外は無い。国民の生活資源、産業の原料も石油も含め12千万人が生活してゆくのに、現段階より十年前くらいの試算だが、最低必要なもの、船はトン数にして六億トン、そして六億トンの各種資源を輸入し、国民が懸命に働き、智慧と工夫の付加価値を高めて、輸入資源の一割の6000万トンの製品に仕上げ、資本財を輸出して生きているわけです。

 

この構図は日本生存の基本構図である。

国民が技術を高めていかないと12千万人が食べてゆかれない。簡単に言えばこうなのです。

技術の緻密さ、付加価値、勤勉さ、これは互いに尊敬していることにより細かい作業も出来る、その根本は、教育なのですね。

 

3.戦後日本がやり残している事は、二つある。

 憲法と教育問題です。

 憲法をハードとすれば、教育は魂の関係で関係が深い。明治憲法は明治22年ですが、翌年の明治23年には我々が勉強した教育勅語が発布されている。

 

4.戦争に負けた間に、相手国の憲法作り、教育基本法を作るのは厳とした「国際法違反」です。

その敗戦し日本占領された時の様子を垣間見ましょう。

昭和20815日日本は敗戦した。

直ちに、アメリカ軍は上陸します。アメリカ軍は、慰安婦1000名準備をと政府に命令してきました。

92日にはアメリカ等連合軍は日本を軍事占領して、総理大臣はじめ39名を逮捕して、内務大臣、警察幹部、特高警察全員を罷免し「日本政府に命令はするが交渉はしない」という占領軍総司令部が訓示をしました。

922日には米国政府の対日方針が発表された。

憲法改正を命令、5D政策、軍備撤廃、非軍事化、非産業化、非集中化、民主化を指示されました。

教職追放指令、基本的教育指令を同時に行いまして、

修身、歴史、地理の授業を禁止したのです。

 

敗戦したというのは、このような流れなのです。

日本は、きちんとした独立国になった昭和28年の平和条約後に早く憲法改正すべきでした。だが、アメリカによる日本左翼懐柔により反対の共産党、社会党、等反日勢力が増大しており、今日まで改正できないできているのであります。

5.戦勝国アメリカの対日方針の中に、

「日本が再びアメリカの脅威になり、また世界の平和と安全の脅威とならないように保障する」という一文があります。

それは「日本弱体化」の政策なのですね。

その為に、占領している間に、

憲法を制定し、教育基本法を制定させたわけなのです。

根本は、日本弱体化であり、今日の様相を見るとアメリカの対日政策は大成功しているわけです。

 

6.戦後出来た教育基本法を読みますと、

 国家に対する誇り、忠誠心というものが皆無です。

 日本的な道徳、長幼の序、敬神崇祖、など日本が全くありません。

 国内に関しては、社会、世界に関しては国際社会ばかりで、民族に繋がるものは何一つ出てきませんですね。

 

中曽根内閣による臨教審自体が「教育基本法の精神に基づき改革すべき事項を答申する」と、根本の教育基本法を前提として始まっているので臨教審で基本法を問うこと自体矛盾になるのです。

現在のものは少しは改善されたがまだまた。

1、新教育基本法の制定

平成1812月、国民待望の中59年ぶりに教育基本法が全面改正されました。改正された教育基本法には、道徳心、公共心、愛国心など日本人の心を育む教育目標が掲げられ、これにより混乱を続けてきた戦後教育を改革する大きな手掛かりが作られました。新教育基本法の主な特色をご紹介しましょう。

 新教育基本法の主な特色

 

主な項目

新教育基本法の特色

目標達成型教育

目標達成型教育が明確に打ち出されました。すなわち、教育目標(第2条)に掲げられた徳目が達成すべき目標と義務づけられ、文部科学省、教育委員会、学校は目標の達成に向けた責任を負うこととなりました。

愛国心、道徳心の育成が新たな教育目標に明記

教育の目標に「豊かな情操や道徳心」「公共の精神」「伝統と文化の尊重」「愛国心」などの育成が掲げられました。

  旧基本法の「人格の完成」を期すという抽象的な目標から、新基本法には、

日本国民を育成するための大切な徳目が教育目標として明記されました。

【新教育基本法第2条(教育の目標)】 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。

一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。

二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。

三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。

四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。

五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

義務教育の目的

義務教育の目的を、国民としての必要な基本的な資質を養うことであることを明記しました。

【新教育基本法第5条2】 義務教育として行われる普通教育は、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われるものとする。

体系的・組織的な学校運営

従来は教職員組合の圧力、影響下で行われてきた学校運営は、今後は法律に基づき学校を挙げての組織的な運営を行わなければならないことが明記されました。

教師の使命と職責

学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し絶えず研究と修養に励み、自らの教員としての職責を果たさねばならないことが明記されました。

家庭教育の重視

親が子の教育に第一義的責任を有し、「生活習慣」「自立心」「心身の調和」を図る規定が新たに設けられ、国及び地方公共団体が家庭教育支援を行うことが明記されました。

宗教教育の重視

宗教に関する教養を尊重することが明記され、従来は敬遠されがちだった宗教教育の重要性が示されました。各教科・道徳・特別活動を通じて神社・仏閣見学も可能とされ、神道や仏教について理解し身につける「教養」教育もできる方向へと規定された。

 

教育水準の維持

国は、全国的な教育の機会均等と教育水準の維持向上を図るため、教育に関する施策を総合的に策定し実施しなければならないことが明記されました。 

行政責任の明確化

法律に基づく教育行政は「不当な支配」ではないことが明文化され、文科省や教育委員会への教職員団体の圧力が「不当な支配」に当たると明確に規定されました。これにより「不当な支配」を巡る文部科学省と日教組の教育権論争は、法律上決着がつき、今後は日教組の現場介入や学校支配が排除されることとなりました。

10

教育振興基本計画の策定

国は、教育振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、「教育振興基本計画」を策定することが義務づけられ、地方公共団体もそれに基づく基本計画策定に努めなければならないことが明記されました。

現行法と旧法の違い

7.この占領政策により日本の弱体化は完全成功。

平成に入り、更に日本は酷いことになってきた

1.国民が国家の誇りを失っています。

2.日本人としての気概を失っています。

国家の再建には、この二つを再生しなければならないのです。経済オンリーではいけないのです。

  3.国民が更に目覚めなくてはなりません。

8.政治というものは

 1.仁徳天皇が歌で詠まれたように、「民のかまど」の賑わいが根本であります。経済です。

 2.政治改革ですが、これがお粗末ですね。

 3.憲法の制定と教育基本法の更なる改定が絶対です。

 

9.私が若い現代人に望むこと。

 1.本分を守る、学生は学生としての、公務員は公務員として。本分を守るとは、「努めに伴う道徳を守る」ことです。その「努めに伴う道徳を守る」ことです。

 2.それと未来のビジョンを持ち全力投球すること。

 人間は「本分」を忘れたらいけません。

 その人の果たさねばならぬ本来の努め、やるべき事、自分の義務を果たすことです。

 

10敗戦月だから記憶を甦らせて下さい。

特攻隊で命を国に捧げられた兵隊さんは

    陸海軍合わせて 6952名です。

      内、海軍  5400

        陸軍  1600

東京世田谷に「特攻観音寺」あります。

特攻隊は世界に例がない。

   上から命令されたものではないのです

事の起こりは昭和19年秋のフイリピンりレイテ海戦でした。 レイテ沖海戦とは、太平洋戦争後期の昭和19194410フィリピンをめぐって繰り広げられた日本海軍アメリカ軍の戦である。日本海軍連合艦隊)の水上艦が組織立って出撃した、最後の戦。

 

当時、その付近におった海軍の中で、自然発生的に航空特攻攻撃というものが出てきたのです。

それが他の海軍から陸軍への伝わったものであります。

命令ではなかった、こり辺りは日本人らしいですね。

鹿児島県の鹿屋、ここに記念館がありますが、もう涙しか出ませんですね、

明日、特攻隊で自爆する日の前日、兵隊さんの母親が知らないで面接にきた、身の回りの物を母に渡します。母親は帰宅して開いたら歌が入っておった。

  いざゆかむ われは御国の山桜

     母の御許に散りてゆかなむ

その母が数日後

  散る花の 潔よきをばめでつつも

     母の心は悲しかりけり

みな、親子の恩愛を断ち切って出撃したのですね。

哀しい、厳粛な歴史の現実です。

こういう人々の犠牲の上に、戦後の平和を享受しておる日本人、

  忘れてはいけません、

  がんばらなくちゃいけません

 

11.最後に戦艦大和、世界一の戦艦、

 86日未明に出撃、7日午後2時過ぎ、奄美大島付近でアメリカ戦闘機三百数十機の艦載機で猛攻撃を受け沈没しています。大和と共に、巡洋艦一隻、駆逐艦4隻が沈没しています。大和2498名、その他1223名、総計3721名が、日本の領海の中に沈んだままです、これは誠に、悲しいものがあります。

深海でありますが、日本人として、知っておかくなく

はならぬと、敗戦の月に思いを致すものであります。

 

      平成2881

 

  鳥取木鶏会 代表 徳永圀典