禁色(きんじき)

谷岡大長老  82歳  表銀座登頂 快挙に敬意

中田長老  

お二人とも精神生活が、お宜しいから清麗なお顔をしておられる、尊敬申しあげる。 

80歳過ぎたら、民間最高位の紫の衣を許される年代。 

歳を取ると、几帳面な生活が大切と言われるが、ご両人のご生活態度がお宜しいのだと尊敬申しあげる。 

(てつ)は80歳、愚生は佐藤一斎の言志禄をネツトにと5年計画で取り組んでいる。

80歳台は先ず、知の限界の年齢。愚生も日々研鑽しております、読書に登山に古典に、ひたすら前へ進んでおります。

処で、紫は民間の最高色でありましょう。

禁色(きんじき)があるのです

天皇が大儀の際に着る(ほう)の服色。平安前期に纏められた『延喜式』によると、黄櫨(こうろ)(ぜん)蘇芳(すほう)(はぜ)、または()(こん)で染めるとあって濃い黄褐色(おうかっしょく)の色彩である。夏の土用に南中する太陽の燃え盛る色彩だといわれ、古代中国の五行思想の中軸をなす色彩でもある。

隋朝で登用された制度だが、平安前期の『西宮記』に我が国ですでに用いられていたのが記される。天皇以外は禁色(きんじき)であった。