世界一礼儀正しい国民 

ケンペルは時の将軍・綱吉に拝謁の為江戸旅行中に日本人の礼儀正しさに気づいた。「旅館の主人らの礼儀正しい応対から、日本人の礼儀正しさが推定される。旅行中、突然の訪問の折に我々が気づいたのだが、世界中のいかなる国民でも、 

礼儀という点で、日本人に勝るものはない。のみならず、彼らの行状は、身分の低い百姓から、最も身分の高い大名に至るまで、大変礼儀正しいので、我々は国全体を礼儀作法を教える高等学校と呼んでよかろう。 

ケンペルはの「日本人の礼儀正しさは、日本人の大きな美徳の一つであるが、身分の上下に関係ないことは、「躾」を初めとした教育が良く行き届いていたということである。日本の制度が末端まで機能していたことの証左である。 

ペリーの「遠征記」でも日本人ほど丁寧に礼儀正しき振舞う国民は世界中どこにも無いと述べている。

          徳永日本学研究所 代表 徳永圀典