松陰 その四 彼を知り、己を知る

黒船が来航した時、松陰は脱藩して各地を観察したばかりか外国への密航を試みた。

「彼を知り、己
-日本-を知る為」である。日本を救いたいの愛国心からだ。

失敗して獄につながれた、自己の行為は必ず至誠に通じるの信念、

「人の真価は棺を蔽うて而して後、始めて決まる」であった。

死をかけてでも自らに課した使命を遂行しようとする松陰の志、

これが幕末明治維新を成し遂げた草莽の志士たちの基点となったのだ。